ジュラシックワールド 炎の王国

少し前のことだが、7月13日に公開された映画ジュラシックワールド 炎の王国(字幕版)」を観てきたので、感想を記しておこうと思う。書いたのが明け方なので支離滅裂な日本語があったとしても見逃して下さい。

 

あらすじと所感

2015年公開の「ジュラシックワールド」の続編である。前作を見ていないと人間関係及び恐竜と人間との関係も分かりにくいので、前作を観てからの観賞をお勧めする。

 

前作の舞台はコスタリカ沖の架空の孤島イスラ・ヌブラル島で、恐竜版サファリパークとして繁盛していたジュラシックワールドに起こる惨劇が描かれた。今作は、人々が島を放棄したために野生化した恐竜たちの楽園となったこの島に襲い掛かる災害と、それから恐竜たちを救出しようとする主人公たちの奮闘、そしてシリーズお馴染みの恐竜をビジネス利用しようと企む悪徳商人たちの陰謀とその破滅が描かれている。つまりいつものジュラシックパークシリーズ。

登場人物

胸糞キャラは大体死ぬのがこのシリーズの掟。

前作ではパークの運営責任者だった彼女。前下がりボブ派には残念なことに、今作ではセミロングの髪を束ねて登場する。また、恐竜に対するスタンスも変化しており、前作ではあくまで商品としてしか見ていなかった恐竜を保護するべく「Dinosaur Protection Group(DOG)」を設立、非営利団体へと華麗な転身を遂げた。

イブラ・ヌブラル島は近々大規模な火山噴火を起こすと予見されており、なんとか恐竜たちを救えないかと模索していたところにイーライ・ミルズから協力の申し出を受けた彼女は、渡りに船とばかりに縋るが…

今回のパーティーメンバーは彼女と、調教師・ITオタク・ヒーラー(獣医)。ちなみに前作に引き続き物理攻撃担当は専ら彼女の仕事である。

ラプトルを制止するポーズで一世を風靡した調教師。前作の最後でクレアとくっついたように見えたが、なぜか今作冒頭では自然回帰し、アルコールを唯一の友人としている。

クレアから恐竜救出パーティーへのオファーを受けるもすげなく拒否…と思いきやちゃっかりと行きのヘリには搭乗していたニクい奴。

今作では、彼とラプトルのブルーとの絆から目を離せない。特に犬派の貴方。絶対に観るべきです。まだブルーがオーウェンに懐いていなかった頃、そして段々と心を開き通じ合えるようになるまでの様子の一端を見ることができる。

ガタイの良さから肉体派か?と思われるし、実際そうなのだが、物理アタッカーとしての性能はクレアに劣る。彼の真価は恐竜の使役において発揮される。今作の必殺技は頭突き。

DPG所属のエンジニア。名前からしてわかると思うがITオタクで、Tレックスを異常に恐れている臆病者。ちなみに洋画の基本原則だが、こういうタイプのオタクは死なない。基本的に役には立たず戦闘力は皆無だが、幸運値がカンストしているので死なない。

  • ジア・ロドリゲス(ダニエラ・ピネダ)

DPG所属の獣医。後述のハゲによって傷つけられたブルーの治療にあたる。他のメンバーは生きようが死のうがどうでも良いといった感じで扱われていたのに、彼女だけは治療役として命は保証されていたのを見て「資格は強いな」と感じた。

  • イーライ・ミルズ(レイフ・スポール)

ロックウッド財団の実質的トップ。かませ悪役その1で、その野望は大体今までのシリーズに出てきた悪徳商人と同じなのでいま一つインパクトに欠ける。ただし、逆ギレして無抵抗の老人を殺すあたりでカルマ値は群を抜いている。

クレアたちに協力を申し出るが、つまるところ目的は金儲け。普通の感性で考えたら彼のような俗な現実主義は理にかなっているのだが、このシリーズでは許されない。最期はTレックスの腹の足しとなって罪を償った。

  • メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)

ロックウッド財団の設立者、ベンジャミン・ロックウッドの孫娘。ベンジャミンは彼女の出生の秘密をひた隠しにしており、終盤にミルズによって明かされるが…正直、「え?こんだけ引っ張ったのにこんなもん?」という感じ。正直足手纏いだが美少女なので許される。

  • ハゲ

ミルズに雇われた傭兵でかませ悪役その2。厳密にはその3ぐらいまで居るのだが割愛。ブルーのみならずオーウェンをも麻酔銃で撃つなど悪逆非道の限りを尽くす上に、脳筋軍人のお手本のような傲岸不遜な態度で、個人的には今作の胸糞悪役賞を掻っ攫った。しかし、その分死に際はとりわけ無様だったので±0である。首級的な意味で獲物の牙を抜き取る習性がある異常性癖者。

本名インディラプトル。前作の大暴れTレックス(遺伝子組み換え)とラプトルを掛け合わせた新種で、ラプトル譲りの高い知能と従順性(従順とは言ってない)、さらにTレックス譲りの獰猛さと身体能力を持つ最強のラスボス…なのだが、サラッと死ぬ。

総合評価

★★★★☆

ストーリーやキャラクター性はベタ過ぎる程にベタだが、シリーズファン垂涎であろうサービスシーンが随所に見受けられる。私はマルコム博士の女なので主観100%で書いています。

また、やはりオーウェンとブルーの種を超えた繋がりからは目が離せない。特にブルーたちの幼少期はズルい。可愛い犬の子犬時代の写真を見せられて抵抗出来る人間が居るか?居ないのである。 

 

単体で観ても普通に面白い映画だと思うが、シリーズを全て観た後に観ると玄人を気取れるのでオススメ。少なくともジュラシックパーク1とジュラシックワールドは必修かと思われる。